和食での「つけ」「かけ」「煮炊き」はもちろん、あらゆる料理に使用されている醤油。
下ごしらえや、仕上げにちょっと使うだけで料理がグッとかわります。
醤油の力を正しく理解すると、もっともっと料理の幅が広がりますよ。
お刺身を食べるときに醤油につけて食べますよね。 醤油には味以外に生臭みをけす大きな働きがあるからなんです。 これは、醤油の中に含まれるアミノ酸の一種であるメチオノールという物質の働きによるものなんです。 |
焼き鳥や、うなぎの蒲焼なんかを焼いているときの香りはとても食欲をそそりますよね。これは醤油の中のアミノ酸と砂糖やみりんの中に含まれる糖分が加熱による反応で芳香物質を作るからです。加熱による反応は照り焼きなどの照りを出す働きもあります。 |
醤油には塩分と有機酸が含まれます。 醤油に漬けたり、佃煮にしたりするのはこの効果を利用して日持ちを良くするためなんですね。 |
醤油の中のグルタミン酸と鰹節などに含まれるイノシン酸が出会って働き合うと、深い旨みが生まれます。
そばつゆや天つゆなどがこの相乗効果の代表的な例ですよね。 |
醤油が美味しいのにはちゃんと科学的な根拠もあるんですよ。
昔から伝わる伝統的な調理方法は全て科学的に見ても理にかなったものなんです。
上手に上手に料理に活かしてくださいね。
醤油の品質は「色」「香り」「味」で評価されます。高品質の醤油を製造するためには高い醸造技術・醸造管理・衛生管理・保存管理が必要となります。